Planar T* 85mmF1.4 マクロアダプターの使いこなしテクニック(File18)

KIPONのC/Y-S/E Mには、正面にチューリップのマークがある。写真、カメラをやっている人なら、これがマクロモードを意味することはすぐに推察できるだろう。本製品はヘリコイドを組み込んだマクロアダプターだ。KIPONはこのマクロアダプターが充実しており、ライカMレンズ用を皮切りに、各種一眼レフ用レンズに対応した製品もラインアップしている。

マクロアダプターを使うと、レンズ本来の最短撮影距離よりも短い距離で撮影できる。文字通り、マクロに強いマウントアダプターというわけだ。ただし、レンズ側とマウントアダプター側、ふたつのピントリングを操る必要があり、初心者にはちょっとわかりづらいかもしれない。ここでは基本的な使い方を紹介しよう。

まず近接撮影するときは、レンズのピントリングを最短撮影距離にセットする。その状態でマクロアダプターのピントリングを繰り出していくと、より短い距離でマクロ撮影が可能だ。レンズを最短撮影距離にセットしておくのがポイントである。一方、無限遠撮影するときは、必ずマクロアダプターのピントリングを繰り出しゼロに戻しておく。マクロアダプターが繰り出されたままの状態だと、レンズのピントリングが∞マークになっていても、無限遠に合焦しない。マクロアダプターのピントリングは、近接撮影時にのみ使用するのが原則だ。

なお、マクロアダプター使用時の最短撮影距離は、装着したレンズの焦点距離によって異なる。大まかな目安としては、レンズの最短撮影距離の半分程度と捉えておけばよいだろう。

 

マクロアダプターで近接撮影するときは、はじめにレンズのピントリングを最短撮影距離にセットする。

 

レンズのピントリングを最短撮影距離の合わせた状態で、マクロアダプターのピントリングを繰り出していく。こうすることで本来の最短撮影距離よりも短い距離で撮影できる。

 

無限遠撮影するときは、必ずマクロアダプターのピントリングを元に戻しておく。これが繰り出した状態だと、無限遠でピントが合わない。

 

α7II + Planar T* 85mmF1.4 絞り優先AE F1.4 1/500秒 -0.7EV ISO100 AWB RAW
レンズの最短撮影距離1メートルで、開放にて撮影した。これがレンズ本来の近接撮影だ。

 

α7II + Planar T* 85mmF1.4 絞り優先AE F1.4 1/500秒 ISO100 AWB RAW
マクロアダプターの最短撮影距離で撮影した。開放なので被写界深度極めて浅く、ピント合わせはシビアだ。

 

α7II + Planar T* 85mmF1.4 絞り優先AE F2.8 1/100秒 +1.3EV ISO100 AWB RAW
レンズの最短撮影距離1メートルで撮影。F2.8まで絞り、被写界深度を稼いだ状態だ。

 

α7II + Planar T* 85mmF1.4 絞り優先AE F2.8 1/80秒 +1.3EV ISO100 AWB RAW
マクロアダプターの最短撮影距離で撮影。ここまで寄るのであれば、ある程度絞って被写界深度を稼いだ方が画質的にも落ち着きがある。

 

α7II + Planar T* 85mmF1.4 絞り優先AE F2.8 1/80秒 ISO100 AWB RAW
中距離での撮影例だ。マクロアダプターには触れず、レンズのピントリングだけでピント合わせしている。

 

α7II + Planar T* 85mmF1.4 絞り優先AE F5.6 1/125秒 ISO100 AWB RAW
遠景での撮影例だ。この場合もレンズのピントリングのみでピントを合わせた。通常域ではマクロアダプターのピントリングは使用しない。

 

製品紹介

Planar T* 85mmF1.4 マクロアダプターの使いこなしテクニック(File18)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 菊田大士 より:

    初めてお便りいたします。
    Planar T* 85mmF1.4をマクロアダプターで使用したいと思っております。
    カメラはLeicaのM10です。可能かどうかをお教え頂ければと思います。
    また、私の持っているLeicaのレンズは1mが最短距離ですので、もっと寄って撮りたいと思っております。この点についてもお教えください。
    以上、よろしくお願いいたします。

    1. wang より:

      お客様、

      お問い合わせいただきありがとうございます。
      新東京物産株式会社でございます。

      ご検討中のレンズ「Planar T* 85mmF1.4」は
      CONTAXレンズでお間違いないでしょうか。
      大変申し訳ございませんが、KIPONマウントアダプターで
      Leica M用のマクロヘリコイド搭載モデルには
      CONTAXレンズ対応モデルは出ておりません。

      もしCONTAXレンズをご使用いただく場合には
      「KIPON C/Y-L/M」
      「KIPON LEICA M-LEICA M Macro1/8.1mm 6bit」
      「KIPON LEICA M-LEICA M Macro2/10mm 6bit」
      これらを組み合わせてご使用いただければ、接写撮影が可能になります。
      2種のマクロアダプターは用途に応じてどちらかお選びください。

      尚、マウントアダプター同士を組み合わせる使用方法は
      個体差等も含め、多少の相性も出てまいります。
      もしお近くでしたら東京にあります弊社ショップにお越しいただくか
      難しいようであれば家電量販店等のKIPON取り扱い店舗にて
      商品をお取り寄せいただき、使えるかどうかをお試しいただければと思います。

      どうぞよろしくお願いいたします。

      新東京物産株式会社

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