EF-MFT AF + EF 24-70mm F2.8L USM ファームアップで手ブレ補正に対応(File26)

KIPONのAF対応マウントアダプター、EF-MFT AFのファームウェアがバージョン2.6になった。EF-MFT AFはマイクロフォーサーズ機にキヤノンEF/EF-Sマウントレンズを付け、AFならびに絞りコントロールを実現する製品だ。今回のファームウェアアップデートで注目したいのは、オリンパスOM-Dの手ブレ補正機能に対応した点である。周知の通り、マイクロフォーサーズ機はレンズの焦点距離が2倍になる。装着したレンズが軒並み望遠寄りになってしまうわけだ。それだけにOM-Dの5軸対応手ぶれ補正が使えるメリットは想像に難くないだろう。

今回はOM-D E-M5IIにEF 24-70mm F2.8L USMを付けてみた。EF 24-70mm F2.8L USMはF2.8通しの重い巨筒だ。筆者は普段からブツ撮り(製品撮影)で愛用しているが、その重さゆえにスナップに持ち出したことは数えるぐらいしかない。E-M5IIに付けた姿も明らかにオーバーサイズで、ホールドを安定させるのは難儀する。見るからに使いづらそうなセットアップだが、EF-MFT AFの手ブレ補正対応が功を奏し、実際の撮影は呆気ないほど快適だ。「1/焦点距離」秒を下回るような撮影条件でも、E-M5IIの手ブレ補正機能でブレずに撮れる。EF-MFT AFは当初からAFパフォーマンスに定評があり、ファームアップ後もそれは変わりない。なお、最新ファームウェアは焦点工房のホームページからダウンロードできる。

 

EF 24-70mm F2.8L USMはF2.8通しの標準ズームだ。一眼レフ用レンズの中でも大きな部類である。

 

EF-MFT AFは電子接点があり、マイクロフォーサーズボディでEF/EF-SレンズのAFと絞りの制御が可能だ。

 

マウントアダプター側面にUSB端子があり、パソコンとつないでファームアップを行う。

 

OM-D E-M5II + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F5.6 1/6秒 +0.7EV ISO200 AWB RAW
屋内にて、手持ちで1/6秒というスローシャッターを切る。35ミリ判換算48ミリでの撮影だが、手ブレ補正機能のおかげでブレずに撮れた。

 

OM-D E-M5II + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F2.8 1/30秒 -1.3EV ISO200 AWB RAW
35ミリ判換算86ミリでの暗所撮影だ。通常ならISO感度を上げる撮影条件だが、手ブレ補正機能の効きを信じて、手持ちのまま1/30秒でシャッターを切った。

 

OM-D E-M5II + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F4 1/1600秒 ISO200 AWB RAW
マイクロフォーサーズ機でキヤノンEFレンズがAF動作する。スピードと精度、ともに申し分ないパフォーマンスだ。

 

OM-D E-M5II + EF 24-70mm F2.8L USM 絞り優先AE F5.6 1/60秒 -0.7EV ISO200 AWB RAW
AFは中央のみならず、周辺部でも正確に合焦する。ここでは金色に塗装された部位にピントを合わせた。

 

製品紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。