Biogon T* 28mmF2.8 コンタックスGという試金石(File13)

KIPONのコンタックスGマウントアダプターが新しくなった。フォーカスリングのローレットが従来よりも細かくなり、操作感が向上している。指先が滑ることなく、しっかりと回せるのが新型コンタックスGマウントアダプターのアドバンテージだ。ここではソニーEマウント用を取り上げているが、富士フイルムXマウント、キヤノンEF-Mマウント、マイクロフォーサーズマウントも新型が登場している。

コンタックスGマウントアダプターは様々なメーカーから登場しているが、レンズ装着の快適さという点でKIPON製は頭ひとつ抜きん出ている。コンタックスGはAFレンジファインダー機で、元々はボディ側でピントを制御するカメラだ。レンズにピント調整用のシャフトが組み込まれ、このシャフトを回してピントを調整する。マウントアダプターにシャフトを回転させるための軸があり、この軸をレンズに連結させなくてはならない。これまで色々なメーカーのコンタックスGマウントアダプターを試してきたが、この軸の連結で手間取る製品が多いのだ。

その点KIPONのコンタックスGマウントアダプターは、軸が上下に可動する仕組みになっており、レンズを取り付けるとすぐさま軸が噛み合う。言葉ではなかなか伝わりづらいのだが、他社製品と比べ、コンタックスGレンズの装着はKIPON製が圧倒的に快適だ。そしてその快適さは、新型になっても変わりない。もしKIPONのコンタックスGマウントアダプターを触ったことがないのなら、一度は試してみてほしい。

 

α7II + Biogon T* 28mmF2.8 絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO100 AWB RAW
歪曲収差はほぼ感じられず、直線を写し込んだ構図でも安心だ。

 

α7II + Biogon T* 28mmF2.8 絞り優先AE F2.8 1/100秒 ISO100 AWB RAW
開放から金属の硬質な雰囲気が伝わってくる。コントラストとシャープネスが良好な証だ。

 

α7II + Biogon T* 28mmF2.8 絞り優先AE F2.8 1/400秒 ISO100 AWB RAW
近接では前後の穏やかなボケが味わえる。周辺減光が良い雰囲気を醸し出す。

 

α7II + Biogon T* 28mmF2.8 絞り優先AE F2.8 1/60秒 ISO100 AWB RAW
柵越しで仁王像にピントを合わせる。開放でもコントラストの付き方が良い。

 

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