EF 17-40mm F4L USM マイクロフォーサーズ用の最強アダプター(File28)

ハイスピードAFに対応したEF-MFT AFに、フォーカルレデューサータイプが登場することになった。BAVEYES EF-MFT AF 0.7xは、ドイツIBE/OPTICS社が設計した補正レンズを内蔵する。装着したキヤノンEFレンズの焦点距離は0.7倍になり、マイクロフォーサーズ機では2倍×0.7倍で1.4倍相当の撮影が可能だ。これは焦点距離倍率1.5倍のAPS-C機よりも本来の画角に近い。BAVEYES EF-MFT AF 0.7xはマイクロフォーサーズでキヤノンEFレンズを使う大きな動機付けになるだろう。また、フォーカルレデューサーは集光効果により、F値が1段明るくなる。この点もアドバンテージのひとつだ。

AF動作は従来のEF-MFT AFと同様で、ハイスピードAFが特徴だ。AF対応のマウントアダプターは各社から登場しているが、スピードと精度において、この製品は頭ひとつ抜きん出ている。絞りの電子制御、レンズ内手ブレ補正およびボディ内手ブレ補正のサポート、EXIF情報の伝達なども含め、メーカー純正品のようなクオリティだ。その良さは言葉だけでは伝えづらいが、実機で体感してもらえば誰もが納得できるポテンシャルの持ち主である。

今回は、ボディがPEN-F、レンズはEF 17-40mm F4L USMという組み合わせでBAVEYES EF-MFT AF 0.7xを試用した。画角は35ミリ判換算23.8-56ミリに相当し、広角ズームとして遜色ないパースペクティブを備える。無限遠から近接までキビキビとピントが合い、きわめて実用的なパフォーマンスだ。マイクロフォーサーズ用の高性能マウントアダプターとして、いずれ定番アイテムへと成長するだろう。

 


オリンパスPENシリーズ、パナソニックGシリーズ、ブラックマジック、ビクターJVC製4Kカメラなど、マイクロフォーサーズマウントのボディに対応する。ただし、オリンパスOM-Dシリーズはペンタ部と干渉するので装着不可だ。

 


PEN-F + EF 17-40mm F4L USM + BAVEYES EF-MFT AF 0.7x 絞り優先AE F5.6 1/2000秒 -1.3EV ISO200 AWB RAW
寂れた飲み屋街を、広角端でアオリ気味に撮る。フォーカルレデューサーのおかげで35ミリ判換算23.8ミリを保ち、広角らしいパースの効いた写りだ。

 


PEN-F + EF 17-40mm F4L USM + BAVEYES EF-MFT AF 0.7x 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO200 AWB RAW
道端のナガミヒナゲシに望遠端で寄る。35ミリ判換算56ミリでの撮影だ。すばやく、そして正確にピントが合い、ノンストレスで撮影できた。

 


PEN-F + EF 17-40mm F4L USM + BAVEYES EF-MFT AF 0.7x 絞り優先AE F5.6 1/2500秒 +0.7EV ISO200 AWB RAW
中央部の電線にピントを合わせた。ピクセル等倍でチェックすると、周辺部の甘さは最小限に抑えられている。

 


PEN-F + EF 17-40mm F4L USM + BAVEYES EF-MFT AF 0.7x 絞り優先AE F5.6 1/2500秒 ISO200 AWB RAW
歪曲収差と周辺減光はほぼ気にならないレベルだ。質の良い補正レンズを組み込んでいる証と言えるだろう。

 

 

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