EF-S/E AF ND 可変NDフィルターをビルドイン(File34)
KIPONから新たな付加機能付きマウントアダプターが登場した。新製品のEF-S/E AF NDは、AFマウントアダプターのEF-S/E AFに、可変NDフィルターを組み込んでいる。可変NDフィルターは高価なので、フィルター径ごとにそろえるのは大変だ。その点この製品なら、どんなレンズを付けても可変NDフィルターの恩恵に与れる。コストパフォーマンスに長けた製品だ。
NDフィルターの役割は減光だ。光量をカットすることで、日中の長秒撮影、晴天下での大口径開放撮影などが可能になる。ただし、通常のNDフィルターは減光量が決まっていて、たとえばND2なら絞り1段分、ND4なら絞り2段分の減光となる。要は撮影場面の光量に応じて、濃度の異なるNDフィルターが必要だ。こうした手間を省いてくれるのが可変NDフィルターである。2枚のガラスを回転させることで減光量を調整できる。EF-S/E AF NDはこの可変NDフィルターを搭載しているのが特長だ。
マウントアダプターの側面に赤いダイヤルがあり、このダイヤルをまわすとNDフィルターの濃さが変化する。ダイヤルには1.5~7と数値がふってあり、これは露出補正値に相当する。NDフィルターの効き具合だが、実写してみると、晴天下で数十秒にわたる長秒撮影ができる程度の減光性能があった。調整幅が広いので、シャッター速度を半分に抑えて露出オーバーを回避したり、長秒撮影で滝を絹糸の束のように見せるなど、様々な撮影が可能だ。
可変NDフィルターはカートリッジ式になっていて、フィルターなしのカートリッジと交換可能だ。減光したくない場面では、フィルターなしのカートリッジを装着しておけばよい。ただし、本製品はNDフィルター装着を前提として設計しているため、フィルターなしのカートリッジだと近接撮影専用となる。これはNDフィルター装着時の合焦に最適化しているためだ。この点は留意しておこう。
製品紹介
このマウントアダプターは本当に素晴らしいです。
どんなEFレンズでもフィルターの使用が可能ですから。
普通フィルターをつけられない超広角レンズなどでも使用可能です。
欲を言えばクリアフィルターやソフトフィルターも出してほしい。
現在はフィルターなしのカートリッジにアクリル板とLEEソフトフィルターをセットして使っています。
EマウントでEFレンズを使用した星景写真にはこれで本当に素晴らしい写真が撮れます。ただ、アクリルを使用するとフィルターの厚みが正しくないため、焦点の問題が出てしまいます。
やはり、ソフトフィルターのカートリッジが欲しいところです。
お世話になっております。お褒めのお言葉に感謝致します。また、今回の頂戴致しました大変貴重なご意見も今後の参考とさせて頂きます。 今後ともKIPONをご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。